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ハーフドーム スネークダイクルート完登 [ヨセミテ日記2013]

8月28日快晴
 仲間が暗いうちに起きてくれて朝食、お茶まで用意してくれたのには感激しました。年寄ペア(66歳、70歳)と若者ペアの2パーティで登攀予定で準備しました。私たち年寄ペアは徹底した軽量化を図り水は二人で0.75リットルで済ませました。これはかなりきついです。私は昔アルパインクライミングをしていましたので、軽量化のため水分を殆どとらなくても二日間くらいは動ける身体を作っていましたので、今回もこれが生きました。
 明るくなると同時にキャンプ場を出発、スネークダイクに取り付きに向かって踏み後をたどります。要所にはケルンが積んであり踏み後もしっかりしています。ハーフドームの南壁に沿って歩き、左のスカイラインの上部に見える潅木を目指して所々現れるスラブをトラバースしながら一登りで取り付きに到着しました。先行パーティが無く安心しました。このころから風が強くなり寒さを心配したのですが、問題ありませんでした。背後にはグレッシャーポイントの大岸壁です。年寄ペアに先行をさせてもらい、クライミング開始です。66歳が奇数ピッチ、70歳が偶数ピッチをリード。8ピッチ全てをつるべで登りました。二ピッチ目からはランナウトのピッチが連続するのですが、このころから強風となり軽量のパートナーが吹き飛ばされるのではないかと心配しました。しかし、そんな心配は無用の安定した動きで強烈なランナウトをものともしないリードでした。順調にピッチをこなし、最後のピッチはパートナーの番です。夢に見たルートの最後のピッチです。ビレイ解除のコールを聞いたときは、感激しました。ただ、ここから山頂までのスラブが長く辛かったです。アプローチシューズに履き替えて一歩一歩時間をかけて登り山頂へ。たくさんの人たちがいました。四人が合流し、感激の握手。久しぶりに味わう充実感、満足感でした。周りのたくさんの人たちが祝福してくれました。まだ長い下山路が待っているのでノンビリ出来ません。行動食でランチを楽しみ記念写真を撮って下降の核心部のワイヤー部分に突入。クライマーの我々はそれほど苦労しませんでしたが、トレッカーは苦労していました。ここを無事に降りると長いリトルヨセミテまでの道が待っています。道は良く整備されて歩き易いのですが、結構長く感じました。車まで無事につく事が大切と心に言い聞かせて気を抜かないように荷物をデポしてあるリトルヨセミテのキャンプ場まで頑張りました。
 デポしておいたにもつをまとめ重くなったザックを担ぎ、車までもう一息です。ジョンミューアートレイルを下山路として歩きましたが、途中からハーフドームが良く見えるビューポイントから今日登ったルートが見えて感激を新たにしました。最後は、レストランでのお祝いのディナーに向けて足腰がヘロヘロになりながら歩きました。予定より早く車に帰着し、全ての工程が終わった事にホットしました。
 この計画はパートナーの70歳の記念になればとの思いで立てたものです。ただ、ワンディでのクライミングは年齢的に無理なので、仲間の力を借りて実現できました。この助けがあってこそ夢がかなえられました。感謝、感謝です。
 ホテルに帰り、シャワーを浴びてレストランへ。ビールで乾杯。勿論私はノンアルコールビールですが。長かった一日を思い出しながらのお祝いのパーティは楽しいものでした。今夜は、爆睡です。

リトルヨセミテキャンプ場 6:40 → スネークダイク取付 8:30 8:50 → 8ピッチ終了 11:15 → ハーフドーム頂上 12:10 12:50 リトルヨセミテキャンプ場 15:05 15:40 → トレイルヘッド駐車場 18:50
アプローチの入口アプローチのロストレイクアプローチよりアプローチ3P4Pダイクの登攀終了点上でハーフドーム頂上ワイヤーの下降路ハーフドームを振り返るNYステーキサーモン

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